保健室のお姉さん
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「ふわぁ〜・・・5時か」
合宿中の起床時間は確か6時半だったはず
まだ少しあるわね・・・
昨日はマネージャーでくたくたになってお風呂にゆっくり浸かったんだっけ?
ちょっとのぼせてふらつきながらベッドに向かったんだっけ?
その途中でつまずいたような・・・
“危ない!!”
そう誰かに言われて・・・優しく抱き締めてもらった?
景吾だと思って“キスはだめよ”って言った後
唇を塞がれたんだ―――
まだ柔らかい感触が残ってる。
昼間の景吾とは違う感触が・・・
“おやすみ”って言わて
それが誰か知りたくて一所懸命に目を開けようとしたけど、
疲労と睡魔には勝てなくて結局は誰かわからないまま―――
あのキスは誰だったの?
まさか
まさか―――
周・・助・・・君!?
「そ、そんなわけない!」
私ってば自意識過剰すぎる
興味もない私にそんなことするわけなんてないよ
やっぱり・・・
景吾だったのかな?
頭をスッキリさせるために私は散歩することにした。
今日もマネージャー業務で体力は使うだろうから・・・
運動じゃなくて散歩よ!