保健室のお姉さん
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本当に・・・
本当に!??
私しかいないのーーー!!!
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遡ること約30分
「順番に行く・・・とかじゃなくていいの?」
ほぼ同時だなんて・・・
入口には私以外の人も必ずいるって思ってたのに!
「氷帝が脅かす側、立海と青学は脅かされる側だ」
景吾が言った言葉がわからなくて疑問符を頭に浮かべてると・・・
みんなが丁寧に説明してくれた。
私が思い描いていた肝試しとは少し違うみたいだね?
この肝試しは脅かす側と脅かされる側に別れて競うらしい・・・
脅かされる側がスタート地点から持つろうそく
・・・みたいなおもちゃ?の火がゴールまで消えなければ脅かされる側の勝利らしい
その炎は一定の速度で歩かなければ消えてしまうらしくて
立ち止まることも走り抜けることもできない―――
勝利チームには明日のバーベキューで高級肉が振る舞われるとか
高級肉・・・みんなはこれのために頑張るんだね?
私なら肉よりも不参加を選ぶわ
「***先生、怖いの?」
「しゅ、周助君?そんなわけないよ!入口で待機してるだけだし」
私はちゃんと笑顔で話せているだろうか・・・
一応は引率者だものね?
この怖がりは悟られないようにしなければ・・・