保健室のお姉さん
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「あとは頼むな!」
「了解しました!わざわざすみませんでした」
移動だって簡単な距離じゃないのに・・・
私が頼りなくて様子を見に来てくれたんだよね?
申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになっていた
少し俯いていると・・・
「俺は顔が見たくて来たんだ!気にするな・・・」
とても優しい顔をした准一先生に頭をなでられた。
相変わらず優しい・・・
「ついでに***先生の怖がりっぷりも見にな!」
「なっ・・・准一先生!!」
こんな風にからかってるけど・・・
とても優しい人だってこと私は知ってるんだよ?
照れ隠しなんでしょ?
“ありがとうございます”と私は心の中で呟いた。
「生徒想いですね」
私がそう言うと准一先生は少し驚いて・・・笑っていた
(何か変なこと言ったかな?)
私の疑問が解決しないまま“・・・また学校でな!”
そう言い残した准一先生は3年生に合流するため車に乗り込んだ。
車が見えなくなるまで私は手を振って見送っていた・・・
“ありがとう”の意味もこめて
車が走り去った後これからするバーベキューの準備をするためにキッチンへ向かった。