保健室のお姉さん

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「ふう・・・これで大まかな準備はOKかな?」



あとは並べたり

簡単なカットくらい?

こんなに大人数でバーベキューなんて大学以来かも・・・

(ちょっと楽しみだな)

私は1人キッチンで鼻歌まじりに準備をしていた。



「ずいぶんご機嫌だな!」



入口に立つ景吾の声に驚いた私は近くにあったボウルを落としてしまった。



《ガシャーン!!》



「きゃっ!」



よ、よかった・・・

中に材料が入ってなくて



「脅かさないでよ!危うく材料がパーになるとこだったじゃない」



本当に危ない。危ない。



「ア〜ン?それはお前が驚きすぎなんだよ!」

「は、鼻歌聞かれて恥ずかしかったんだもん・・・」



きっと私の顔は真っ赤だ

こんな年下の子相手に私ってば情けないなぁ・・・

威厳なしだよね?

私の悲しい気持ちに関係なくキッチンに足を踏み入れてくる景吾



落ちたボウルを作業台に置いたかと思うと・・・

景吾は私を抱き締めた。



「景・・吾・・?・・・れ、練習は終わったの?」



どうしたの?



「抜けてきた・・・」



えっ?抜けてきた?



「あらあら・・・次期部長さんがいいのですか?」



私は景吾の腕の中で笑いながら聞いていた



「・・・今日で***とお別れだろ」



お別れ??

まぁ学校が違うもんね



「今度、家に来いよ」

「そうだね・・・久々に景吾のご両親にも会いたいね」



小さい頃はよく跡部家に出入りしてたっけ?

おじさまやおばさまともよくご飯食べてたな・・・

この後は抱き締められたまま少し昔話に花を咲かせた私達



まさか・・・

見られてたなんて―――

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