保健室のお姉さん
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学校にも少し慣れて自分に余裕が出てきたこの頃
合宿の日から数ヶ月ほどが過ぎていた・・・
青学の男子テニス部は地区大会で負けてしまって
惜しくも全国大会の切符を逃してしまった。
引退する先輩から後輩への涙ながらのお願い事
“来年は俺達の分も頼んだぞ!”
彼達のやり取りを見て・・・泣きそうになった。
この素敵な青春が大人になったときどれだけ糧になるか・・・
今はまだ分からないだろう彼等だけどいつか―――
――――――
――――
――
―
「・・・何かあったの?」
私の顔を覗き込んできたのは大学時代の友人・美保
今日は久々に飲みたい気分になっちゃって・・・
誰かを誘う―――というか拉致?
って思ってたときに彼女からのお誘いメール
(ナイスタイミング!!)
もちろんふたつ返事で了解しましたよ。
そんな彼女と今は居酒屋で飲んでるんだけど・・・
“何かあったの?”って
私ってばそんなに情けない顔しちゃってる?
私はこの数ヶ月にあった出来事を話し始めた。
彼氏と別れた報告から始まった私の話
倒産から保健の先生への転職、准一先輩との再会・・・
テニス部の副顧問、そして合宿
まだ数ヶ月しか経ってないということに自分で驚いた。
美保はずいぶんと話が楽しいみたいで・・・
それはもう根掘り葉掘りと私を質問責め
聞き終わった後ニコニコしながら
“で、ガキンチョに恋したの?”って―――