保健室のお姉さん

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‐ 不二周助side ‐



GWの合宿中、僕は振られた・・・

そして僕に想いを告げてくれた彼女―――新垣さん

その真っ直ぐな気持ちに僕は答えたくなった。



***先生に対する“好き”とは違うものの

彼女のことを好きになれるような気がした・・・

デート中の彼女はとても嬉しそうで僕まで楽しい気分になる



彼女の告白から1ヶ月後

僕達は恋人同士になった―――

避け続けている***先生への気持ちを消したかった



会わないようにすることなんて簡単だった・・・

いつも僕が***先生を追いかけていたから

僕さえ追いかけなければ先生に辿り着くことはない。

僕は僕のことを想ってくれる彼女を大切にしよう




――――――

――――

――





負・け・た



地区予選決勝で青学テニス部は敗退した

僕の・・・先輩達の・・・

長い長い戦いが終わりを告げた



観客を真剣に捜してしまう僕

・・・まだ気持ちは消えない

消えないどころか―――

気持ちは募る一方だ



「お疲れさま!周助すごくかっこよかったよ」



そう言って笑顔をくれる僕の彼女

でもいつものように愛しい気持ちにはなれない・・・

僕は良心が痛んだ

彼女のことを都合のいいように利用しているんだ・・・



ミーティングがあるからと別れて青学のみんなの元に向かう途中

無機質にコートを見つめる***先生をみつけた。

声もたてずに涙を流す***先生が見えて・・・

綺麗だなと思った。



僕が守りたいのに・・・

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