保健室のお姉さん
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夕方、いつもはいない人がリビングでコーヒーを飲んでいた。
「珍しい・・・金曜なのに姉さんが家にいるなんて」
金曜はたいてい日付が変わる頃に帰宅だからね
「今日は***の家で飲むのよ!」
ずいぶんと鼻高々に言うんだね。
僕には今、彼女がいるからもう関係ないんだよ?
「准一さんも来るらしいから楽しみなの〜」
あー、そういうことか・・・
“そろそろ時間だから!”
と言って玄関に向かう姉さんを見送った。
「飲み過ぎないようにね」
まぁこんな忠告を聞くような人ではないことは・・・
僕が一番よく知っている。
その夜、姉さんが帰って来ることはなかった
――――――
――――
――
―
結局、姉さんが帰ってきたのは昼を回っていた
「やっと帰ってきた・・・」
「―――待ってたの?」
朝帰り・・・いや、昼帰り?するような姉さんを待つほど僕はシスコンではない
僕は何を待って・・・!??
《ガタッ》
考えついたことを受け入れたくなくて立ち上がった。
それなのに・・・
「待ちなさいよ!」
姉さんに腕を掴まれて動けなくなった。
「・・・***の家で4人で飲んでたの」
姉さんは・・・
何を言おうとしてるの?