保健室のお姉さん

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サークルの模擬店に顔を出すと

現役の子達は太陽の光が当たる中たこ焼きを必死で焼いていた。



その後ろでビールや酎ハイを片手にブルーシートを占拠するOBやOGの姿

(なんて迷惑な集まり・・・)

しかもまだ午前中だよね?

そんなみんなの姿に思わず苦笑いがこぼれた。



「***先輩!!来てくれたんですね〜」

「おぉ、久しぶり」

「***の会社あんな大手だったのに倒産してビックリだったな〜」

「また准一の後輩らしいな?」



私が来たことに気付いた人達から矢継ぎ早に繰り出される質問

私、聖徳太子じゃありませんから



「そんな一度に話しかけらも答えれません・・・」



そう嘆くと《ぽん》と・・・



「***も今来たのか?」



准一先生の声が後ろから届いた。



「今回は美保がイベントやるらしくって・・・絶対!って言われてきました」



青学以外の学校で准一先生に会うって不思議・・・

“先生”か“先輩”どっちで呼べばいいかな?



それにしても・・・

大学時代に比べてみんな少し落ち着いた顔してる気はするけど



「今年ミスキャンのレベルかなり高いぞ〜」

「私のときは***先輩でしたね」



やっぱり・・・中身は変わってないのかも!?

学生時代にできる友達と会社でできる友達って根本的に違うもんね

当たり前と言えば当たり前なんだけど・・・



居心地のいい空気の中でたこ焼きを食べながらずっと笑っていた。

こんなに笑い続けるなんていつぶりだろう?

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