保健室のお姉さん
□Last
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‐ 不二周助side ‐
ステージ上にいる***先生をみつけて僕は思わず近付いた。
大学時代にはミスキャンパスに選ばれていたという先生
納得だよ・・・
僕の知ってるどの人よりも魅力的な女性
そんな先生を忘れることなんてできない・・・
この気持ち―――
もう一度あなたに伝えてもいいですか?
――――――
――――
――
―
ステージから降りてきた先生は同じ年くらいの女性と少し話したあと取り残されたみたいで・・・
先生は呆然としていた。
場所も顧みず百面相する***先生
わかってる?
周りの男の視線を一人占めしていること・・・
本人はきっと気付いてないのだろうけど
***先生が誰かに奪われる前に僕が奪いたかった。
「***先生・・・すごい顔してるよ」
少し驚いて周りをキョロキョロする***先生
「不二君?あれ、さっきの彼女さんは・・・」
“不二君・・・”
今日、名字で呼ばれたのはこれで2度目
僕は思わず先生の手を引いて走りだした。
周りの目なんて気にしないでひたすら走り続けた。