保健室のお姉さん
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「ハハハハ・・・お前スゲー愛されてるじゃん」
私の話を聞いて隣で大笑いするのは准一先生
「笑いすぎです・・・」
今日は3人で飲みに来てたけど伊藤先生は急用で先に帰宅してしまった。
時間もまだ早いし明日はお休みだし・・・
ということで私達は2軒目に来ちゃいました。
まぁ家から近い場所だし大丈夫だよね?
なんて・・・
気が緩んでいたのかな?
私はいつも以上に飲みすぎてしまった。
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――
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《スースー・・・》
「オーイ!***!!」
ダメだ、こいつ完全に寝てる
昔から座ったまま寝れる器用なヤツだったな・・・
こんな場所で寝てしまえるのは俺に安心しきってるのだろうか
嬉しいといえば嘘じゃないけど
「まぁ・・・複雑だよな」
俺は隣で眠る彼女の頭を優しく撫でた
「・・ん、周・・助・・・・君」
彼女が呟くのは最愛の恋人の名前
「はぁ・・・完敗だな」
彼女から不二との関係を聞いたときは驚いた
本気じゃないのでは?
そんな悪い考えが頭によぎったけど・・・
すぐにかき消された。
俺と***が話してるときに感じる不二の視線
あれだけで病気になってしまいそうだ。
今は2人のことを応援してる1人にすぎない
でもやっぱり・・・
「ちょっと寂しいな」
俺は鞄から携帯を取り出して電話をかけた。
「・・・暇か?」