保健室のお姉さん
□4
1ページ/2ページ
「本当にごめんなさい!」
僕の前で手を合わせて何度も何度も謝る彼女―――
可愛いな・・・じゃなくて!
「先生達の飲み会だったら仕方がないね」
せっかくのクリスマスだからかなり残念だけど
仕方ないのかもしれない・・・
僕と***は恋人同士である前に
生徒と教師なんだから
もちろんトップシークレット
クラブの仲間でさえも知らないこの事実
もちろん外でデートなんてしたこともない
まぁ付き合えることが奇跡だと思うからそこは我慢できるけど・・・
「本当にごめんね!ボロが出たら困るから彼氏はいないことになってて・・・」
それでクリスマスの飲み会に誘われたんだ。
もしかして・・・
「准一先生も飲み会に参加?」
「どうなんだろう?聞いてないから知らないけど?」
准一先生は***のことが今でも好きなんだと思う
***を見るときは他の人とは少し違う優しい目をしてるから・・・
彼女は鈍感だから気付いてないみたいだけど
僕は内心ヒヤヒヤしてるんだよ?
内緒の恋愛だから仕方ないことはわかってるけど・・・
やっぱり少し複雑だ。
「でも次の日はお休みだし1日一緒にいれるよ!」
満面の笑顔をくれる彼女
この笑顔は僕だけのもの?
こんな笑顔で・・・
こんな笑顔で言われたら不安も吹っ飛んでしまう
「その日は離さないから」
頬を赤く染める彼女を僕の腕の中に閉じ込めた。
+ END +
あとがき→