Prince of Tennis
□続・始めてみようか?
3ページ/10ページ
「***先生、今日はため息多いですね」
「そ、そうですか?」
「まだ1週間がスタートしたばかりですよ」
廊下を歩いていた私に優しく声をかけてくれたのは体育の先生で
ため息―――その言葉に公私混同していた気持ちを少し反省した
その時、
「***先生、危ない!!」
「えっ?」
《ガシャーーン》
先生の言葉と同時に耳元へと届いたガラスが割れる音
女子生徒達の叫び声、
大きな何かに包まれている感覚
条件反射で閉じた瞳を そっ と開けば目の前に散らばったガラスの破片と転がっている野球ボール
それから抱き締められている自分の姿になんとなくの状況は飲み込めた
呆然とする私に野球部の男子生徒が必死に謝る姿に悪態もつけなくなる
「大丈夫だよ。君達、ケガは?」
「お前等・・・片付けが済むまで人が近付かないように見張ってろ」
「「はいっ!!」」