Prince of Tennis
□続・青い空を見上げて
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「仁王といつから?」
「コンビニから帰ってきたときだったから・・・1時間前かな?」
「違うよ!」
「違う?たぶん時間は正確だと思うんだけど・・・」
「はぁ・・・仁王とはいつアドレス交換したの?」
ため息をついて質問の仕方を変えられた
あ〜!!そういうこと?
「精市が携帯忘れた日に仁王君の携帯で連絡してきたことあるでしょ?」
精市も忘れ物するんだ・・・って妙に嬉しかった日
だっていつも完璧なんだもの
「連絡はたまに・・・?」
「相談にのってほしいって言われて2、3回連絡したくらいだよ」
なんだか浮気を問い詰められてる気分・・・
私の言葉に黙る精市
もしかして―――仁王君にヤキモチ妬いてるのかな?
それはそれでちょっと嬉しいかも
「安心して・・・彼は私に興味もないわ。もちろん私だって・・・」
興味をもたれないのも女として魅力ないみたいだけど
「***は無防備だよ!」
「無防備って・・・」
「仁王は男だよ?なんで一人暮らしの家に男を入れるの?」
心配してくれるのはわかるけど
私のこと少しくらいは信用してくれてもいいんじゃない?
「どう考えても仁王君が私に手出すわけないでしょ!」
「仁王を庇うんだ・・・」
庇う?
そういうことじゃなくて・・・
“今日は帰る”そう言い残して精市は私の家を後にした
(私・・・悪くないよね?)