Prince of Tennis
□風邪
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職員室にノートを提出して教室へ戻る途中・・・
景吾は私を引き寄せた
「景吾・・・?」
やだ!みんなが通る廊下で抱き締めないで〜
「***はムリしすぎだ!ちょっとくらい休め」
「心配してくれてありがと。私、保健室に行ってくるね」
そう言って素直に保健室へ向かおうとしたら・・・
景吾に持ち上げられた
これって―――お、お姫様抱っこ??
「ちょ、ちょっと景吾!」
「あ〜ん?フラフラして倒れるよりはマシだろ?」
そうだけど・・・
みんなの視線が恥ずかしい
保健室に着いてようやく下ろしてもらった私は ほっ とした
「ありがとう。景吾も風邪には気を付け・・・
私の忠告は景吾の唇に塞がれて最後まで言えなかった
「運び賃」
「・・・風邪―――移っても知らないんだから」
顔が真っ赤なのは風邪のせい?
それとも・・・景吾のせい?
「***の風邪ならいくらでももらってやるよ」
そう言って去った彼
後ろ姿に“ありがとう”と言って保健室に入った
治ったらデートしようね
+ END +
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(景吾、おはよう!)
(ん?・・・あぁ、)
(あっ―――風邪ひいたの?)
(うるせー)
2009.12.22