貴方が望むその先に

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「ココ・・・どこ?」

「ねぇ、理事長室ってこんな場所にあったっけ?」

「ちょっと、零君ってば!私の話聞いてR、ぶっ!!!」


質問攻めにしていた零君が急に立ち止まってしまったせいで私はその大きな背中に顔を埋めた


「ちょっと!!「理事長のプライベートスペースだ」

「え、プライベート・・・」


どうやらこの学園にはまだまだ私の知らない場所があるらしい
背中にぶつけたおでこを擦りながら零君が開いた扉に何も考えず足を踏み入れた

《ガラっ》


「・・・電気、ついてない。零君、ここの扉開けたよね?零、君?」


暗闇の中、部屋のスイッチを手探りで探す私の指は誰かに掴まれて

《カチっ》

(ま、眩しい!)
急に明るくなった世界に驚いて条件反射で きゅっ と目を閉じれば

《パン!パパン!!》

とても大きな音が鳴り響いて・・・
突然のことに驚いて座り込んだ私の前にその犯人達が姿を現した


「葉月ちゃん」
「葉月さん!!」


少し面食らって隣で私を支える零君を見上げれば諦めろと言わんばかりの表情を浮かべていた

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