貴方が望むその先に
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優姫ちゃんにしていることを聞きつけたのか何人かに頼まれた家庭教師
個人個人に時間を取ることがどうしても難しくなってテスト前の事務室はまるで塾のような状態に・・・
(みんな頑張ってたもんね)
「金曜日は是非参加してください。」
そう言って一礼した谷村先生に私も慌てて頭を下げた
“ありがとう”その言葉が嬉しくて思わずにやける頬に手を置いて事務室に戻ろうと廊下を曲がれば
《グイっ》
強く引かれた身体
その犯人は顔を見なくとも誰だかなんてすぐわかる
「かな・・・め」
「ふふふ、葉月、もちろんいかないよね?」
「えっ!?せっかく誘ってくれたのN「それなら僕も一緒に行くよ」
「丁寧に・・・断り、マス」
枢が一緒に行くなんてありえない
私の言葉を聞いて笑顔を浮かべた枢は額にキスをして夜間部の寮がある方へと足を進めた
それにしても―――すごい聴力
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(あっ、谷村先生!実は・・・(葉月さん、それが打ち上げ中止になったんだ)
(中止・・・ですか?)
(開催予定の店から急に断りの連絡がきたみたいなんだ。なんでかな?また決まったら連絡するから)
(ははは・・・)
2013.12.1