ONE PIECE
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有給休暇4日目
「うーー」
「ほら、薬・・・」
なんと熱を出しました
高熱なんていつぶりだろう?
記憶を辿れば思い出せないほど昔の話
そして・・・このてきぱきした動き少年は誰?
もしかして少年のご両親はお医者様?
私の周りを手際よく動き回る少年がさらに理解できなくなった
気付けば再度テーブルにお水と薬
しかも市販の風邪薬の箱の裏を見て数種類の薬を調合するという業
「うわ、おいしくない・・・」
「良薬口に苦し。今は・・・38.2度だな」
苦い薬にしかめっ面をする私の額に重ねられた少し小さな手
その手は冷たくてひんやりしてるから気持ち思わず瞳を閉じた
(離したくないなぁ)
「?体温計のある場所・・・わかったの?ありがとう」
「違ェよ。人の体温なんて少し触れたらわかる」
ん?少し触れたらわかる?
ちょっと意味が・・・わからないのですが
熱で思考回路がやられてるから?
10歳の少年はこの世界の人じゃなくて、すごく生意気で海賊で・・・
さらに追加でお、お医者さま?
「ローくん・・・」
「今は寝てろ。治ったら全部の質問に答えてやるから」
「・・・う、ん・・・」
今はこの熱い身体を元の状態に戻すことだけを考えよう・・・
そう思って瞳を閉じればまた額にひんやりとした感覚
少しだけ目を開ければタオルを額に乗せてくれている少年