ONE PIECE
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「あの・・・私「***ーー、俺の下着どこにやった?」
「「えっ、」」
部屋の中から聞こえた声に頭の中が真っ白―――になりました
今の声・・・ローくん、だよね?
「・・・そっか。誰かいるんだな」
「違っ・・・え、あ、違わ・・・ない?えっと、あっ」
「・・・悪かったな」
「あ、あの、心配していただいて・・・ありがとうございます」
彼は何も言わずそのまま元来た道を戻っていた
その後ろ姿が消えるまで何も考えずに見つめていた
《パタン》
何度もここへ足を踏み入れたことある彼を今日は部屋に上げることなく扉を閉めればこれで本当におしまい・・・
きっと今日の夜からは毎日欠かさずあった連絡もこない
玄関の扉を背に ズルズル と座り込めば自然と零れ落ちる涙
彼と出会って幸せだった時間を思えば自然なことかもしれない・・・
――――――
――――
――
―
エレベーターの音に1階到着を知らされた
「・・・遅かったんだな、俺」
思い出す―――
図書館で見ていた頑張る彼女
同じ大学に入学してきた彼女
偶然にも同じ会社に入社してきた彼女
「・・・言えばよかったんだ、よな」
ずっと好きだったって―――
今さら後悔しても遅い