ONE PIECE
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「えっと、船で刀の手入れしてたこと以外に変わったことは?」
「・・・光・・・」
「光?」
「あぁ、目の前にいきなり光の穴が現れて斬りかかって・・・気付いたらあの場所だった」
あの場所って雨の日に私が少年を見付けた場所のことかな?
光が急に現れて斬りかかることが普通の世界
私達の世界にいる人ならその光に近寄らない人が多数かもしれない
いや、少数派の少年がこっちの世界に来てしまっただけかもしれないけど
「ねぇ・・・今からちょっとオデカケしよっか?」
「付き合ってやるよ」
「はいはい」
――――――
――――
――
―
「ローくんの知ってる世界の海にここは・・・繋がってるかな」
「さぁな」
海を見に来た
単純だけど・・・元の世界に戻るキッカケが見つかるかもしれないと思って
でも本当はもっと早くに連れてきてあげるべきだったのだと思う
こんなにも瞳を輝かせる少年を今まで見ることがなかったから
それでも・・・
こなかったのは私の我儘
どんな理由であれ少年との日々を失いたくなかったから・・・
ハッキリ自分の気持ちを自覚してしまった今、ずっとこのままでいたいという気持ちと少しでも早く遠ざけたいという気持ち
(自分勝手でごめんなさい)
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(えっ?泳げない?)
(あぁ、能力者だからな)
(のうりょくしゃ?何それ?)
(・・・面倒くせェ)