ONE PIECE
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すごく機嫌の悪そうな少年
(早く帰って来なかったからすごく怒ってる?)
『***!??誰か一緒か?』
「あっ、電話返して!」
少年が持つ携帯電話を取り返そうとしても酔った私には難易度の高い行動で取り返す前に電話を ピッ と切られてしまった
「ちょ、ちょっと・・・ローくん私の友人減らす気?」
今の行動の原理が理解できなくて少し怒った口調になれば
目の前の少年は苦虫を潰したような表情を浮かべた
「何・・・口説かれてんだよ」
「?口説かれてないよ」
「さっきの電話の相手だ」
「酔っ払いの電話だよ」
「お前・・・いや、いい・・・」
それはもう大きな大きな溜め息を目の前でつかれて・・・
(私が酔ってるから怒ってる?)
これがヤキモチ―――
だったら嬉しかったけどなー・・・なんて思考もお酒のせい
ダメだ、思考回路がお酒に完璧にやられてる
「・・・ローくんって・・・かわいい」
「あぁ?」
「私・・・家族ってもういなくて、ずっと弟や妹欲しかったの」
重たくなった瞳をそのまま自然の流れに任せて閉じた