ONE PIECE
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「なっ、なんで・・・?」
混乱する頭を抱えてとにかく状況整理を試みてみるものの
全く頭がついていかない・・・
もしかして少年もこんな気持ちだったのかな?
いや、少年は今の私より危険ではなかったのかもしれない
半年前に急に現れて10日間だけ同居した少年のことを思い浮かべた
でも今は―――
「センチメンタルになる余裕なんてないよぉぉぉぉぉ!!!」
なぜか大海原に放り出された私の身体
私の向かっている先はどこを見渡しても海!海!!海!!!
色の濃さからとてもじゃないけど助かるとは思えない
さっきよりも確実に近付いている大きな深い青
(もう、ダメだ・・・)
あの時、触れてしまったのがいけなかったのかな?
でも触ろうとしたわけじゃなくて
派手にケースを落としちゃって他の物と同じように拾い上げるために・・・
違う!今はそんなことより、
「だ、誰でもいいから・・・た、助けてぇぇぇぇ」
まだまだ生きていたい・・・そう願いながら手を強く握りしめた