ONE PIECE

□3
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私の言葉に眉間の皺を寄せる彼
(ヒェェェ!怖い!怖い!)
男前なのに目の下に隈だし
この鋭い視線だけで殺傷能力抜群
それでも、
とりあえずここは少年の世界だと思われる
(親戚かな?ろーくんのこと聞いたら教えてくれるかな)
あっ、少年の世界ということは普段から刀が必要な世界
(私、危ない!?)


「オイ、こんな時間に何してやがる」

「えっ・・・この船の方ですか?」

「てめェ」

「た、助けていただきありがとうございました」

「お前、本気か?」

「本気・・・と言われましても」


苛立ちを明らかにする人を前にこれからの命どころか今、もう私の命は危ないのかもしれない・・・
そんなことを考えていた
それでも


「あ、あの・・・お尋ねしますが」

「あぁ?」

「その刺青をする種族・・・といいますか、えっと、その・・・親族にこれくらいの小さな子、あっでも違うか。成人男性だ、えっと・・・」


ローくんの事を聞きたいのにうまく言葉が出てこなくて懸命に伝えようとする私を目の前の人は抱き締めた


「もしかして、ロー・・・くん?」

「遅ェんだよ!来るのも・・・気付くのも・・・」

「えっ、えぇぇぇぇ!!!」



********

(ローくんの親族は隈と刺青と不機嫌な顔が目印なのかと思った・・・)

(喧嘩うってんのか?)

(ち、違う!違う!違う!!)


2013.8.23

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