ONE PIECE
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窓からの光が眩しくて・・・
自然と目が覚めれば
そこには
(えっ、きゃぁぁぁ!?)
私を抱き締めて眠る男の人
半年前は少年だった人が今は大人の姿になっていた
驚きで大きな声をあげなかった自分を誉めてあげたい
(身体が縮んでるだけだって本当だったんだね)
眠る男の人の髪に触れようと恐る恐る手を伸ばせば
私が知る少年とは違う姿に思わず手を引っ込めた
(一緒に寝てたあの10日間はこんなに動揺しなかったのに・・・)
引っ込めた私の手は ぐっ と掴まれて強い力で引かれた身体は
抵抗むなしく彼の胸の中へ・・・
「た、狸寝入り?」
「ったく、さっさと触れろ」
「触れろって・・・近い、凄く近いよ!」
中身は同じといえど見た目が少年と青年では私の心持ちが違う
跳ねる心臓に気付かれたくなくて大きな胸に顔を埋めれば私のとは違う鼓動を打つ音が聞こえた
「・・・ピアス、返しに来たよ」
「ったく、遅ェんだよ」
「穴・・・塞がらなかった?」
「あぁ、」
私の手元にあったはずの物がいつの間にか彼の耳に納まっていて
無意識に彼の耳朶に触れていた
「・・・まさか、無意識じゃねェよな?」
「えっ!?」
数秒前の自分の行動を後悔した
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(ちょ、ちょっと待って!)
(ほ〜俺様を待たせるとはいい度胸してるじゃねェか)
(大きいローくん心臓に悪い!)
(それはよかったじゃねェか)
2013.8.24