ONE PIECE

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ベポはとても澄んだ瞳をしていて
そんな人を前に嘘をつくことができなくて・・・
でも、
大きいローくんとの関係を説明するには私がこの世界の人じゃないとまずは説明しなければならない
(そんなこと信じてもらえない)
それに大きいローくんが私の世界にいたのは10日間だった
私も同じなら残り5日かな?
島に着くのがあと2、3日だというから私は島にいる間に・・・
様々な思考を張り巡らせる私に


「おれは船長が大好き」


そう言ったベポの顔が可愛くて
すごく安心できる居場所で・・・
思わず自分からベポに抱き付いていた


「え、***?」

「ごめん・・・少しだけこのままで居て欲しい」

「う、うん・・・」


涙を見られたくなくて抱き付くように顔を隠せば よしよし と頭を撫でてくれる優しい熊さん
その存在がとても嬉しくて思わず顔を上げれば


「***・・・おれ明日この船にいれるかなぁ」

「えっ?」


白熊が青い顔をしているところなんて初めて見た・・・
その視線の先には仁王立ちの大きいローくん
(怖い!怖い!怖い!!)
一緒に逃げようと決めて手を繋ごうとすれば


「・・・タクト」

「へっ?」


私の身体が ふわり と浮いて
次の言葉が聞こえたときは大きいローくんに腕を掴まれていた
(い、今の何っ!?海賊で、お医者様で・・・ま、魔法使い?)
混乱する私の腕を引いて大きいローくんは船内へと足を向けた

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