ONE PIECE
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空から突如として現れた私
ローくんと顔見知りの私
船長室に寝泊まりする私
この世界のこと大部分、知らない私を乗せること
船にとってマイナスになってもプラスになることは何もない
「あの、安心・・・してください」
「何がだ?」
この世界に来てピアスを返したその日に決めていたこと
まだローくんにも言ってないけどペンギンさんには伝えた
「島に・・・着いたらこの船を気付かれないように降ります」
「船長は・・・」
「私の意志です。船が出航したら本当のこと伝えてください」
「船長がそんなことさせるとは思えない」
そうかもしれない―――
それでも私がこの船に乗って船の雰囲気を悪くすることは避けたい
ローくんがどれほどこの世界を、この海賊団を大切に想っているのか
少しくらい理解してるつもり
船長さんに紹介された私がこの船に乗ることを表立って反対する人はいないかもしれない
それでも―――
自身が招かざる人間であることくらい理解している
だからこうして私はみんなと違う時間帯に行動を起こしていた
日が昇る前に起きて私ができる限りの掃除、洗濯
ご飯は人の少ない時間帯に取らせてもらっている
(ローくんが低血圧でよかった)