ONE PIECE
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「えっ・・・と、」
「どうしたの?***」
「[ヒソ]ベポ、あの子は誰?[ヒソ]」
「連れてきたみたいだよ」
「そうなんだぁ・・・」
食堂が騒がしくて部屋から足を運べばそこには私と180度違ったかわいらしい女の子がいた
ちやほやする船員に姉のような気持ちが込み上げる
でもその中心人物が誰かとわかったとき―――食堂を そっ と後にした
足の気の向くままに進んだ先
「誰か・・・いるかな?」
操舵室の扉をそっと開ければ海図を睨むペンギンさんの姿があった
真剣な眼差しに思わず声をかけることさえ躊躇してしまう
(何も用はないもんね)
気付かれないように扉を閉めて甲板にでも出ようとした私の腕は引かれて
「きゃっ!」
海図を捉えていたはずの綺麗な瞳に私が映っていた
でもこの状況・・・なんだかまずくないかな?
私―――ペンギンさんに組み敷かれ、てる?
「***、俺は眠い。ここのところ不眠不休なんだ」
「あ、あのペンギン・・・さん?」
海図を見ていた机をチラリと見ればそこにはお酒のビンらしきものが2本ほど転がっていた
(何あれ!?いかにもきつそうなお酒・・・)