ONE PIECE
□Last
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「ママ、パパは？」
「う〜ん、きっともうすぐ帰ってくるんじゃないかな？」
「まだ わたしのペンギンさん のところなの？」
「ふふ、わたしの･･･なんだ」
「うん！」
私は赤ちゃんをお腹に身籠ってからある決断をした
ラフテルを目指す彼等
その彼等を生まれてくる子どもとこの島で待ち続けると―――
「おれ シャチ のところにいく」
「お仕事の邪魔しちゃだーめー」
あれから年月を重ねた私達
生まれてきた子どもは男の子と女の子の双子だった
まだパパに会ったことない子達
新聞に載るローを見る度に何度伝えようとしたことか･･･
でも彼等は海賊で―――
海賊とは無縁の当たり障りのない話を掻い摘んで子ども達の子守歌代わりに聞かせていた
今も、この広い海のどこかで彼等は冒険してるんだ
そう思うとこの海を見るだけで心は救われた
「***･･･」
「ルカ･･･今日は少し寒いね」
「またアイツか？」
「へへ」
そう言って笑う私に彼はコートをかけてくれた