ONE PIECE
□Last
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島で唯一、子ども達の親を知る彼
医師である彼のおかげで無事に出産できたといっても過言ではない
そんな彼は私に想いを寄せてくれていること知っててずっと―――
「俺さ、帰ってくるかわからない相手の帰りをずっと待ってる***のこと、最初はバカだなぁって思ってた」
「その通りだよね・・・」
「今はそんな風に愛されてるアイツが羨ましいかも」
「ルカ―――」
私がルカの存在にどれだけ救われたか・・・説明してもしきれない
2人を養っていくための仕事を準備してくれたのも彼だった
何の経験もない私を彼の診療所の助手に―――
「俺、諦め悪いから」
「えっ・・・」
そう言った彼は私の頬に一瞬のキスをした
「ちょ、ちょっとルカ!?」
「***、午後の診察始まる前にメシ行くぞー」
「ルカのおごり?」
“仕方ねぇなぁ・・・”
そう言って強引に私の腕を引くルカに心の中で小さく懺悔
(頼ってばっかりでごめんね)
そんな時―――
「おい・・・」
「っ!?」
バクバク音をたてる心臓を落ち着かせて聞こえた声に振り返れば
そこの海にはいつの間にか現れた私の知る潜水艦・・・
(夢でも―――見てるのかな?)