ONE PIECE

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非戦闘員である私
敵襲があれば目立たないように隠し部屋でじっとして誰かが迎えに来てくれるのを待つだけの私
誰が見ても明らかなお荷物でこの船の弱点でもある私


「***、船を降りるなんて考えるなよ」

「えっ?」


思わぬペンギンさんの言葉に驚きの声をあげた
いつの間にか近付いていた2人の距離
優しい表情を浮かべるペンギンさんの顔がはっきりと見えた・・・


「名だたる海賊団にだって非戦闘員はいる。船を降りるなんてことはこの先何があっても考えるな」

「ペンギン・・・さん」

「お前は立派なハートの一員だからな」


そう言って私の頭をぐしゃりと撫でた大きな手
(どうしよう―――私、)


「ペンギンさんっっ!!!」

「オ、オイ・・・や、やめろ」


嬉しくて思わずそのまま海の中で抱き付いてしまった私
ドボーンと大きく立った水しぶきだって、ちらばったペンギンさんの工具だって今は気にしない
甲板に仁王立ちしているローの顔だって―――
この今の瞬間だけは・・・

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