ONE PIECE
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「ほんとに!?」
「あぁ」
「ほんとのほんとにっ!?」
「何度も同じ言葉を言わせるな」
「ありがとう〜、ロー!!」
嬉しさのあまり場所なんて関係なくローに抱き付いた私
興奮しすぎだろうか・・・
でも初めて単独での上陸許可が下りたのだから嬉しすぎて踊り出したくなるのも仕方がないと思う
1時間ほどで上陸するという島
どんなところだろうか?
そこではどんな人達と出会うことができるのだろうか?
冒険の予感に胸も躍る
上陸準備のためスキップで操舵室を後にした私にペンギンさんの溜め息は聞こえてこなかった
「船長・・・次の島は確か・・・」
「無人島。直径10メートルだ」
「さすがに・・・***が気の毒だ」
「アイツを放すつもりはねェよ」
「・・・嫉妬ですか?船長」
「かもな」
***の浮かれ具合を考えると気の毒だが・・・確かに彼女はトラブルに巻き込まれることが多い
その解決方法を見る度・・・心底船長を敵には回したくないと思う
大きく頷く俺に届いたのはたった今戻ってきた先陣隊からの報告
俺は船長の横顔が見れなかった
コイツ等が戻ってきてから言えばよかったものを・・・
「***には甘いですね」
「・・・自覚済みだ」