ONE PIECE
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「ねぇ、お話して」
「今日はどんなお話がいい?」
「冒険の話!!」
外の吹雪く雪が嘘のように暖炉で温まった1つの部屋
大きめのソファーに背を預けるのは穏やかな微笑みを浮かべた女性
それから左右を陣取る子ども達
「わたしはあの人のおはなし」
「順番にね・・・」
子ども達の輝く瞳に懐かしさを覚えれば自然と溢れる笑み
過ぎゆく穏やかなこの時間
居心地がよくて動けずにいる・・・
――――――
――――
――
―
「あ、れ・・・?」
ガバッと起き上がればここはいつも私が眠るベッドの上
(夢・・・だよ、ね?)
現実と夢がごっちゃになった頭を左右に振って隣で眠る彼を起こさないようそっとベッドを降りた
部屋の窓から外を見れば雪も降ってないしまだ日は昇っていない
「やっぱり・・・夢・・・」
それなら夢に出てきたのは誰?
私には兄弟がいないし暖炉があるような部屋で生活した覚えもない
自然と考えるのは―――
「っっ////!!」