ONE PIECE
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妄想・・・その言葉に恥ずかしさで顔を赤く染める私に届いたのはまだ覚醒しきらない色気あるローの声
さらに頬の赤さは増した
(部屋が暗くてよかった)
「***・・・眠れねェのか?」
「あ、ううん、違うよ。起こしちゃってごめんね」
まだ寝ぼけているらしいローは半分くらい目が潰れたまま布団を少しだけめくってシーツを叩いた
(来いっていうこと?)
ベッドに戻れば強く引かれた私の身体はふとんに―――
というかローの身体に包まれた
「***・・・愛してる」
愛を囁く少し掠れたローの声
一瞬だけ重なった乾燥した唇
訪れた心地よい睡魔にそのまま意識を手放した―――
********
(きゃーーー!!!遅刻だぁ)
(遅刻・・・寝ぼけてんのか?)
(ゆ、夢を見たの。朝は弱くて学校が近いのにいつもギリギリで走ってたんだ、私)
(・・・ふーん)
(ローだったら出席日数足りなくて絶対に留年だよ)
(なわけねェだろ。俺なら確実に飛び級だ)
(そ、そんな言葉どこで!?)
2013.12.10