ONE PIECE

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部屋に1人籠って今日は朝からずっと携帯を弄っていた私
向こうの世界から持ってきた物で唯一、手元に残っているもの
数週間前に捨てたのは簡易充電器
普段は電源OFFでたまに画像を見るためONにして少しずつ使ってたおかげで通信できなくても携帯の中に残っているものは見ることができた
それも今日で終わり
電池マークが1つになった携帯を握りしめて部屋を出た



――――――
――――
――



「信じて・・・くれるかな?」


私は意を決して彼等に告げた・・・
こことは違う世界で産声をあげたこと―――
その世界に・・・なぜか身体の縮んだローが迷い込んできたこと
ここにいると決めたあの日からいつか話そうと思っていたこと
ローに言えば万が一を考えて話すのは幹部だけだと言われたけれど
全員に伝えたい―――
そう言って譲らなかった


「え、えっと・・・困惑させちゃって、ごめんなさい」


私だって違う世界があるなんて急に言われても信じられない
揺れる彼等の瞳を見たくなくて


「ちょっと甲板いってきます」


逃げるようにして食堂を後にした

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