ONE PIECE
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打ち明けた当初は私が生まれた世界に興味を持っていた彼等
それでも何が起こるかわからないグランドラインに不思議なことはそれこそ無数に存在する
半年経った今では船員達に聞かれることもほとんどない
ベポが私の前に置いてくれたカップに手を添えた
(あれ?紅茶頼んだのに・・・)
「***、どうかした?」
「ベポ・・・あのー、ううん。ごめん、なんでもない」
ここ1週間ちょっと船の雰囲気がおかしい気がする
どこが?と聞かれるとハッキリ言えないけれど・・・
(私―――気を遣われてる?)
そんな風にされるような出来事って・・・何かあったかな?
考えながら飲んだのは出されたりんごジュース
「***はカフェインだめだよ」
「えっ・・・どうして?」
「だって***のおなかの中には船長の赤ちゃんがいるんでしょ」
「赤・・・ちゃん?」
ベポの言葉に固まった
(えっ、えっ?なんでそんなことになってるの?)
だって今朝、出血があって・・・生理は始まったよ?
ベポの勘違いだよ―――
そう言おうとした私の周りに集まって盛り上がる船員達に何も言えずに苦笑いを浮かべて食堂を後にした
「1週間前に聞いたときは鳥肌もんだったぜ」
「***が気付くまでは伝えるなって言われたけど・・・」
「知ったなら―――」
「「今日は宴だぁ!!!」」