短編
□陸
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「んぅ……」
目を覚ました時、目に映るは見慣れない天井
あれっ?デジャヴュ?と思いながらも起き上がり辺りを見た。そこはあの銀髪がいた部屋とは違い畳の広い部屋
「俺…どうして…」
「おー起きたか高杉…」
「誰だっ!?」
いきなり聞こえてきた聞き覚えのない声に俺は咄嗟に立ち上がり腰にある刀に手を伸ばそうとした
しかし、そこには刀がなく刀を取ろうと伸ばした手は空気を掴んだ
「なにを叫んでいる…お前らしくもない」
襖が開いて入ってきたのは長髪の青い着物を着た青年と白いペンギン?のようなものだった
「誰だ!てめぇ…」
「誰ではない桂だ!!」
「桂?…お前もあいつらの仲間か?俺を浚ってどうするつもりだ!!」
「浚う?人聞きの悪い事を…俺はお前がなにかに逃げていたからエリザベスに頼んで安全なところまで連れて来たんだ…なぁエリザベス」
『桂さんに頼まれて連れて来た』
エリザベスは看板にそう書いては高杉に見せた
「…なら、お前はあいつらの仲間じゃないんだな?」
「さっきからあいつらの仲間とは何なんだ?」
「あの黒い集団だ」
高杉はちょうど窓から見えた真選組の隊員を指さした
「黒い集団?…真選組の事か」
「真選組?」
「あぁ…幕府の戌と言ってな警察のようなものって…高杉…真選組はお前が一番知ってるだろ?この間だって真選組を潰そうとしていたじゃないか…」
「はぁ?何の事だよ?俺はそんな事してねぇよ!つかするわけねぇだろ」
『もしかして記憶喪失!?』
ふてぶてしい程の高杉の態度に桂は首を傾げてはエリザベスの看板の文字を読んでは目を丸くした
「き、記憶喪失だと!?そうなのか高杉!!」
「記憶喪失?なのか俺?」
「俺が聞いているんだ!!疑問形で返されても困る!」
「俺だって知らねぇよ!!気づいたら病院のベッドの上やら銀髪野郎の布団の上やらにいたんだからよ」
「そうなのか…なら仕方ない…いろいろと事情があるがお互い気を取り直して自己紹介からはじめようではないか」
「自己紹介?」
「あぁ…高杉も立ってないでそこに座れ」
桂は一旦空気を変えるかのようにそう言っては畳の上に座ってそう高杉に言えば高杉も複雑な顔をしながら畳の上に座った
「では、自己紹介をはじめよう…俺は桂小太郎だ決してヅラではない!それと特技は変装で好きなものは肉球と蕎麦とうんまい棒だそれとコイツはエリザベスと言ってな可愛いだろう?」
「よろしくね高杉さん、俺の好きなものはコロッケパンと……………………………………………………」
エリザベスの看板には物凄い小さな文字で大量に書かれており読んでいた高杉も途中でなんて書いてあるのかわからず読むのを諦めては苦笑いをした
「はぁ…?」
「何をしておる、次は高杉の番だぞ」
「えっ?俺もするのか?」
「勿論だ!」
「…えっと俺は高杉晋助で…」
桂に言われては高杉は恥ずかしながらも口を開き自己紹介をしていた時……
「「「ヅラァァァァァ!!!!!!!!!」」」
凄まじい足音とともに聞き慣れた声そして襖を突き破り桂を蹴り飛ばす三人の陰が立ち込める砂煙中から高杉の目にうっすらと見えた
【ヅラと高杉の会話wwなんか書いててほのぼのしてました←←】