時を駆ける少年達
□始まり、そして恐怖
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翔side
普段は人もまばらなこの広場も今日は賑やかだ。 理由は、此処で宝探しが行われるからである。
その情報は相葉ちゃんから回ってきた。と言うか誘われた、と言った方が正しいのかもしれない。
「相葉ちゃん、いつになったら始まるのさ?」
痺れを切らしたように、智くんが相葉ちゃんに問い掛ける。
「9時に説明開始、って書いてあるからもう直ぐだよ!」
相葉ちゃんが家の郵便受けに入っていたらしい、このイベントのチラシを読み上げた。
ってかもう9時だけど、とニノが突っ込む。
「え… マジd(ピーンポーンパーンポーン)」
相葉ちゃんの声を遮るように、放送が流れた。
ようやく宝探しが始まるようだ。