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□甘え
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次の日、クエストを終えた俺はたまたま見つけたジュードに走り寄った。
「ジュード!」
「あ、おかえり。早かったね」
「ああ!採取の依頼でさ、俺がレッドハーブ見つけたんだ!」
「へえ、頑張ったんだね」
「うん!だってゼロス探す気0だったんだぜ、早く帰りたかったし気合い入ってた!」
「そっか」
ジュードに頭撫でられた。
いきなりなそれにポカンとしてたら慌ててジュードの手が引っ込んだ。
「ごめん、つい。…もしかして嫌だった?」
「別に、嫌じゃない。もっかいやって」
素直に言えばまた笑いながら撫でてくれた。
たまにクラトスやアスベルとかに撫でられるけど、ジュードのはちょっと違う感じがする。
上手くいえないけど、なんかこう…甘えさせてくれるみたいな。すげぇ安心する。




「雨が降ってきたヨー!」
「きゃー、洗濯物取りこまないと!!」
「俺手伝う!」
なんだ、小雨じゃん。これならすぐ止むかも。
「…あれ?」
だんだん強くなってる?
待て待て!奥のシーツが残ってる!
結局全部取りこんで屋敷に戻るころにはびしょ濡れになってしまった。
「大丈夫ですか?これで頭拭いてください」
リリスからタオルを受け取って言うとおりにしてたらジュードが来て、俺を見て目を丸くした。
「ルーク!?どうしたの、その格好!」
「洗濯物取り込んでたら濡れちゃった、ハハ」
「笑い事じゃないよ、お風呂に入って」
「いいよ、これくらいタオルで拭いて…くしゅん!」
「ほら駄目だよ、体冷やしていいことないんだから。着替えは僕が持ってくるからお風呂で温まってきて」
「ん…そうする。ありがとう」
確かに少し寒くなってきた。ジュードの言うとおりにしとこ。


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