その他

□計算式の弾き出した未来
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※この話はファイブレチャットで生まれた妖怪米男なダイスマン×おにぎり屋ギャモンという超マニアック(笑)な設定になっております。
※それらの特殊設定が笑って許せる!大丈夫だ!という方のみどうぞ!








俺がこの男を拾って数週間が経った。最初は米男と言われ頭がいかれちまった危ない奴なのかと思ったが行く宛もねぇ名前以外も記憶がねぇってもんだから暫くうちに住まわせることにした。その代わり店を手伝ってもらう、という約束で。店と言っても趣味でやり始めた小さなおにぎり屋だ。でもそこそこ人気がある。しかもこいつが働きだしてからというもの売り上げが右肩上がりだ。

「ん〜、どしたのギャモンちゃん。普段より怖い顔してるよ〜?」
「普段よりは、は余計だ。ったく、なんもねぇよ」

あとコイツは変なところで勘がいい。少しでもなにか考え込んでいればなにを考えているのかを分かるかのように言葉を投げかけてくる。ここでお前のこと考えてたんだよ、とか言ってみろ。こいつのことだから調子に乗るに決まってやがる。

「ええ〜、なにそれひっどいなー!僕とギャモンちゃんの仲じゃん」
「どんな仲だよ。ほら早く食っちまないと飯冷めるぞ」
「やっば!ほんとだ!ギャモンちゃんのご飯美味しいから冷めちゃうのは勿体ないよね〜」

そう、コイツはご飯しか食わないのだ。おかずは食べずに白米のみを淡々と食べるのだ。最初は飯を食うことに遠慮でもしてるのかと思ったが本人曰く“米男はお米しか食べないの。それもとびっきりのお米さえあればおかずなんて必要ないし〜“らしい。しかも俺が炊く飯は今まで食ってきた中では絶品だと言うもんときた。まあ目の前で本当に上手そうに飯を食うこいつを見てると俺まで嬉しくなるから…てなに言ってんだ俺は。カッと沸き上がった恥ずかしさを誤魔化すために俺も飯を掻きこんだ。

「でもギャモンちゃんのご飯も好きだけど他にも好きなものがあるんだよね〜」
「??ん、なんなんだ。それは?」

ただの興味本位だった。この米男という奴が米以外なにが好きなんだろう、と。それを与えられるならコイツに与えてやりたいと。

「知りたい?」
「ま、まあそりゃなァ…ここまできたら…」
「僕の好きなものはね〜………ギャモンちゃん!ギャモンちゃんだよ〜!」
「は…、はぁあ?!!」
いつものようにヘラヘラとつかみ所のない笑い方で好きなものが俺だとほざきやがったコイツにただ脱力するしかなかった。が、嫌でも顔が熱くなっているのがわかった。

「な、ババババッカやろう!!そ、そんな…、…ふ、ふざけたことっ…!!」
「ふざけてない。僕はギャモンちゃんが好き。だからずっと一緒にいたい。……ダメ?」

目の前にいるのはさっきまでのヘラヘラっとした笑みはなくただひたすら俺の答えを待つ真っ直ぐな瞳が俺を見つめていた。


「ギャモンちゃんはどうなの?僕のこと嫌い?」
「…ぃ……じゃ、ね…」
「ん…、今なんて……」
「俺はなァ!!嫌いな奴を家に置くなんて真似はしねえ!!!分かったならとっとと飯食いやがれ!!バカ!!!」

きっといや絶対に今の俺の顔は真っ赤だと思う。この場の羞恥に耐えれなくなった俺はとりあえずキッチンへと逃げた。ニタリと勝ち誇った顔をしていたアイツの顔も知らずに――
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先日行われましたチャットで生まれました。妖怪米男ダイスマンです(笑)
でも消化不良な部分がありますが書いてて楽しかったです。
あとこれはギャグです。告白シーンとかは笑った方がいいです←

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