その他

□負け犬と罪
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(9話のカイトと戦い終わったあと)

精神崩壊をしたフリーセルを横抱きにしながら(属に言うお姫さま抱っこである)優しくここまで運んできたかと思えば乱暴にベッドへと放り投げた。

「処分はないようですよ。良かったですね。まだ貴方には利用価値があるようです」
「…っ、ふ、ぁ…」

そしてホイストの静かで凛とした声が暗い部屋に響いた。凛とした声とは裏腹にその言葉に含まれた意味は重い。それは心身ともにぐちゃぐちゃとなったフリーセルを更に追い込むものだった。

「しかし私には理解できませんね。あのように醜く泣き叫ぶ貴方に利用価値があるなど…」

クツクツと小バカにするように笑うホイストはベッドの上に横たわるフリーセルへと距離を縮め、フリーセルの髪を乱暴につかみ耳元でそっと囁いた。

「いいですか。今度あんな真似をしてみなさい。いくらクロンダイク様が許しを出しても私が許しませんよ」
「…ぐっ、…あ…ぃたっ、!」

カイトとのバトルで体力・精神力を使ったせいでフリーセル意識は朦朧としていた。その姿はもはやただの壊れたオモチャのよう。ここまで言われても反論をしないぐったりとしたフリーセルを見た後ホイストはわざとらしくため息を溢した。
「……威勢のいい貴方はどこに行ったのでしょうね。何を言われても涼しい顔を決め込む貴方は」
「……ん゛、ぐ…ぁ…!」
「まあ今の貴方に何を言っても無駄なんでしょうね」

何かを言いたいのだろうが口にする力も残っていないのだろう。思いを全く言葉にできないフリーセルをベッドに叩きつけるかのようにホイストは掴んでいた髪から手を離した。

「あ、ふ…っ、…」
「では私はこれで……」

そして何もなかったかのようにいつもの綺麗な笑みを浮かべ静かに部屋から出ていくホイスト。そしてホイストによって静かに扉が閉められると同時に狂ったように泣き叫ぶフリーセルの声が部屋中に響いた――
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で、この後ピノクルが部屋に行ってピノフリ展開になると言う…
そこも書きたいですが力及ばず><
ホイフリというかただホイストさんが壊れたフリーセルを楽しんでる話になりましたね;

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