「はい。ギャモン、あーんして?」
「おう!あーん」

普段の昼は食堂の飯だが毎週金曜はこいつが作ってきてくれる弁当を食う。彼氏である俺の特権だぜ…!!!

「ふふ、美味しい?」
「ああ、美味い!さすが俺の奥さんだぜ!」
「もうやだ、ギャモンったらお世辞言ったって何も出ないからね〜」

いや、お世辞じゃねぇよ。彼女にお世辞言うバカなんて何処にいんだよ。……あ、まぁ〜た食べかすつけてやがる。

「おい、口に付いてんぞ。米粒が」
「え、ええ?!!ど、どこおお…?!!」
「ちげぇよ、ここだよここ」
「こ、こっち??」
「だあああもう焦れってぇ!!!!!」

こいつはこういう所鈍感だな、全くよー。

「ほら、ここだっつーの」

米粒が付いてる口元をペロッと舐め取ってやると顔を真っ赤して口をパクパクさせてやがる。…なんか金魚みてぇだな。可愛いけどよ。

「ば、ばかあああ!!!ちゅーは口元じゃなくて口がよかったあああ」
「??!!!バ、バカか!!声がでかい!!!」
「じゃあ今からちゅーしてー」
「し、仕方ねぇなー」

お望み通りキスをしてやると周りからやたら視線を感じる。………あ、そういやここ食堂だったな…。

(よそでやれ!!!バカップルがああ!!)
(いいなぁアナもカイトとしたーい)
(え、ちょ、アナ?!)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ギャモンとバカップルシリーズから






[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ