捏造妄想話

□三十路の独身は…
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書類提出を兼ねた報告の為『たちばな』に向かい走る『雷神』で助手席に座る人の顔色が余り優れていない事に気付き「……何か、あれスね、報告ぐらい俺一人でいいってゆうかー…」しどろもどろにどうでも良い事を口にする。自分の隣にいる人は、普段通りの無表情だけど「……そうだな…」少し機嫌が悪い様子で。そんな寡黙な人を軽く横目で伺いつつ「あ、あぁッ!で、でも何か、ザンキさんに用事があるってさっき電話で言ってましたからッ!」事務局長がと言えば「…………あぁ…」眉間に軽く力が入るのを目にして。そのまま無言の状態でハンドルを捌いた。
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