「チーズケーキ。」



「いらっしゃい、バニーちゃん。」



「…後ろ向いてるのに。
 何で僕だって分かったんですか。」



「ドア開けた瞬間に、チーズケーキなんて
 言う人は、あなたくらいしかいません。」



「……。」



「最近、よく一人で来るねー。
 昔は虎徹さんと一緒じゃないと来なかったのに。」



「…貴女が。」



「好きになった?」



「は?」



「違うのか。」



「…昔よりは、苦手じゃなくなりました。」



「ふふ。最近、虎徹さんとも仲良しだもんね。」



「僕が?」



「バニーちゃんって言われても怒らなくなったし。」



「…面倒だから否定しないだけです。」



「ツンデレなんだから。…あ、コタロー。」



「…(ぽんぽん。)」



「バニーちゃんが、無言で自分の膝叩いてる。」



「にゃーぉん。」



「コタローも普通に、膝に座ってるし。」



「(なでなで。)」



「頭撫でてるし。」



「うるさいですよ、さっきから。
 いいから、早くチーズケーキと抹茶オレ持ってきてくださいよ。」



「…はい。
 いいんだ、バニーちゃんがコタローと仲良しになってくれたし。
 日本の食べ物を好きになってくれたしさ。」



「チーズケーキに、木イチゴソース添えてくださいね。」



「…早く虎徹さん来ないかなー。」



「にゃーっ!」



「ほら、コタローも怒ってますよ。」



「…最近、ウサギとネコが飼い主に冷たい。」



「僕は、貴女のペットになった記憶はありませんが…。」



「虎徹さんが、飼い主みたいなものじゃない。」



「……。」



To be betrayed by a trusted follower.


Thank you for your Clap!



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