企画用
□2000ひっと企画 続々・エミリオ対岩田 戦うわけ
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「というわけで戦ってくれ。」
「・・・・というわけで・・・てな。」
岩田が眼鏡の底から意思の篭った視線を向け、エミリオは困ったような表情を浮かべた。
「だめなのか?」
「そういうことじゃない。」
「え?じゃあ、なんで?!」
エミリオは呆れ顔で辺りに視線を送る。
「ここでバトルわけにいかねえだろ。」
エミリオと岩田がいるのは、初めて会った時の市場だった。
岩田はここにいればエミリオに遭遇できるかもしれないという、なんとも確率の低い賭けに出たのだ。
まあ、最初の賭けには勝ったわけだが。
「あ・・・そうか。うん、そうだな。」
張り切る余り岩田はその事を失念していた。こんなところで戦ったら、周りに被害が出る。下手をしたら、警察だのが出てくるかもしれない。
「人気のない所行くぞ。」
エミリオがそう言い、岩田を手招きした。