企画用

□ 2000ひっと計画!転入生
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ー時は戦国。とある森を通り過ぎる7人の若者の姿があった。

1人は真田幸村。彼は父から受けた試練である十人の勇士を集め世をさすらい歩く男だ。

十勇士として彼が集めたー集めたというよりも、ついてきただけという方が正しいかもしれないがーのは今までで5人。

いままで集まった中では屈指の腕の持ち主である甲賀流忍者の猿飛佐助、幻術が使える海野 六郎、伊賀忍者の霧隠 才蔵とその従人根津 甚八ー彼は幸村にというよりも才蔵に従っている感じがあるー。それと三好清海入道と三好伊三入道・・・この2人はとある事情により今は身体が幼児と化している。

そんな個性だらけな一同は森の中を突っ切るようにして走っていた。走りながら、佐助と才蔵は言い争っていた。

「だーからー、あそこで左に曲がってりゃ良かったんだ。」

「何を言っているのです。ちゃんと我らは目的地に向かって進んでいます。」

佐助の文句を才蔵はあっさりとかわし、そう返した。走りながら喋っているにも関わらず、息も上げずに涼しい顔をしているのが気に食わないと佐助は思った。

最も、佐助の息があがりぎみになっているのは、才蔵にひたすら文句を怒鳴り続けた結果であるのだが、朦朧としている伊助には分からない。




ー大体、甲賀の忍者が1人の主君に忠義を尽くすのに対し、彼ら伊賀忍者は金銭上での関係以上を雇い主と持たないと言われているのになんで幸っあんの十勇士に入ろうとするのか。


そもそもの出会いが暗殺する側とされる側という、出会いとしては最悪のシチュエーションであった為、つい佐助は考えてしまう。
考えてしまうが・・・・。
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