自己中心的精神病多重人格少年
□序章
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自分は多分白紙なんだと思う
どうしてかって聞かれると、これと言ってちゃんとした理由はない。
けど、言うとしたら自分は何も持っていないから。
何かを持たないんじゃなくて持てない。
ここまでずっと手ぶらで来た。途中で見つけたものは、全部壊れた。
何故かって聞かれても、それもちゃんと答えられない。
俺は何かを大切にするのが苦手だから。どんなに大切にしていても、結局最後は壊してしまう。
壊したかったんじゃない。
自分は白紙なんだと思う
白紙だと分かっているから、皆同じにしてしまえばいいんだ。そうしたら、もう特別はなくなる。
好きとか嫌いとか関係ない。だって皆同じなんだから。
好きでもなくて嫌いでもない。つまり無関心。気にならないし気にしない。
どんな人も、友達、親、恋人、知人、他人。
あの人も、この人もその人もどの人もアイツもコイツもそいつもどいつも。
ナンデどうしてナゼいつからドコカラこんなアンなそんなコレやそれやアレやだんだんだんだん考えていくうちに言いたい事が言えなくなる。
まぁ結局、どんなに言い回しを変えたって言いたい事は同じ。
俺の目に映る人は、全部「人」なんだってことだ。
自己中心的精神病多重人格少年
(しょうがないじゃん。最初からそういう性格)(勝手に俺をイメージするのが悪いんだ)