自己中心的精神病多重人格少年

□試験会場
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ドーレ港に到着。(寝足りない)
それにしても…。



「人だらけ。しかもほとんどがハンター試験だろうな。めんどくせ」



こっからどこいくんだろうな。船長に聞けば何か分かるかもしれない。
って聞こうと思ったけど、ゴンがもう聞いてた。(俺出番なし)



「あの山の一本杉を目指せ。それが試験会場にたどりつく近道だ」
「わかった、ありがとう!」



なぜに反対方向の一本杉に向かう?ザバン市とは逆方向。まぁ、暇だし行ってみるか。
ゴンもこっちに行く気だからな。



「とりあえずオレは行ってみる。きっと何か理由があるんだよ」
「ゴンよ、お前少しは人を疑うことを覚えた方がいいぜ。オレはバスで行くことをすすめるね」



ここでクラピカ達とお別れ。(俺はいつでもゴンと一緒)
途中、何故かクラピカもこっちに来ていたけど。人数多い方がやりやすいか。(みんなで渡れば怖くない)



「一つ聞きたいんだが。レイはなぜフードを被っているのだ?」



俺にかよっ!(俺にくるとは思わなかった)



「う〜〜ん…気分!」



あっ、二人して呆けてる。そりゃそうか。



「冗談だ(半分な)。

 ハンター試験っつったら結構危険な訳よ。だから絶対に戦闘はある」
「?それがどうかしたのか?」
「いやーなんつーか…戦闘になったら俺の目多分目立つから隠してんだよ」



ゴンにも言ってないオレの秘密。(秘密ってほどでもない)
バレたらバレたでいいんだけど、なるべくバレない方がいい。



「そうだったのか。すまない」
「謝るほどのことじゃねえよ」



後からなぜかレオリオの声が聞こえる。疲労が溜まると幻聴が聞こえちゃうのか。今度からちゃんと寝よう。
とか思ってたけど、本物のレオリオの声だった。



「結局このメンツかよ。さっきと何も変わってねぇじゃん」
「いいじゃん!みんなで行った方が楽しいでしょ!」



とりあえず、目指せ一本杉!!だよな。


※しばらくお待ちください


ヒュウウウ…。

ここどこだよ。荒れた住宅街?(マジで眠くなってきた)



「うすっ気味悪いところだな。人っ子一人見あたらねーぜ」
「でも…いっぱい人いるよね」
「うむ。油断するな」



レオリオにはわからなかったらしい。ゴン達と一緒にしちゃだめだな。(普通の人間かよ)



「な、何でわかんだよそんなこと」
「息づかいがそこら中から聞こえてくるじゃないか」
「うん。衣ずれの音もするし…。かくれてるつもりかな」
「だったら隠れんの下手くそだな。かくれる気ないだろ」
「ふ、ふん。あいにくオレは普通の人間なんでな」



いばるなよ、そんなことで。

とかやってるうちに変な奴等が出てきた。やっぱかくれる気なかったんだ。



「ドキドキ……」



おばあさんにドキドキ言われても、何も言えねえよ。(俺は俺よりも美人な人しか興味持てねぇ)



「ドキドキ2択クイ〜〜〜〜〜〜〜〜ズ!!」



おばあさんの顔迫力あるな。
クイズか。俺頭良くないからここはクラピカに任せよ。(面倒なだけ)



「お前達…あの一本杉を目指してんだろ?あそこにはこの町をぬけないと絶対に行けないよ。
他からの山道は迷路みたいになっている上に凶暴な魔獣のナワバリだからね。
これから1問だけクイズを出題する。考える時間は5秒間だけ。もし間違えたら即失格。今年のハンター資格取得はあきらめな」
「む」
「なる程。これもハンター試験の関門の1つか」
「@かAで答えること!!それ以外のあいまいな返事は全て間違いとみなす」



キッツいね〜〜。俺絶対間違えるからだまっとこ。(嫌な予感がさっきからすっげーしてるんだよ)



「おいちょっと待てよ、この4人で1問ってことか?もしこいつが間違えたらオレまで失格ってことだろ!?」
「あり得ないね。
むしろ逆の可能性があまりに高くて泣きたくなるよ」
「でも4人のうち一人が答えを知ってればいいんだから楽だよ」
「む。確かにそーだけどよ」
「おいおい早くしてくれよ」



誰だ。(ガラ悪)
港で船長の話を盗み聞きしてここまで来たらしい。じゃあこいつ、試験会場まで行けねえだろうな。(勘だ)



「お先に」
「それでは問題。
お前の母親と恋人が悪党につかまり一人しか助けられない。
@母親
A恋人
どちらを助ける?」
「「「!?」」」



面倒なクイズだな。まぁ、俺はずっと黙ってるから関係ないか。



「@!!」
「なぜそう思う」
「そりゃあ〜〜母親はこの世にたった一人だぜ。恋人はまた見つけりゃいい」
「通りな」



マジかよっ!(通っちゃったな)
このクイズ、やっぱヤバい。これは俺も参加した方がいいかもしれない。



「ふざけんじゃねェッ!!こんなクイズがあるかボケェ!!
こんな問題人によって答えは違うし「正解」なんていう言葉でくくれるもんでもねー!!
ここの審査員も合格者も全部クソの山だぜ!!オレは認めねーぞ。オレは引き返す!!別のルートから行くぜ!!」
「ふんもう遅い。クイズを辞退するなら即失格とする。
ハンターになる資格はないね」



あれ。今悲鳴が聞こえましたが。(さっきの男の?)
なんとなく意味がわかったかも。まぁあんましわかってないけど。



「レオリオ!!」
「何だよ!!まさかこんなクイズ続けろってのか!」
「待ちな!これ以上のおしゃべりは許さないよ。ここからは余計な発言をしたら即失格とする!!
さぁ答えな。
@クイズを受ける
A受けない」
「@だ!!」



クラピカは気づいたらしい。流石だね。
ゴンもきっと気づいてる。(ここは頑張って俺も参加だ)



「それじゃ問題だ。息子と娘が誘拐された。一人しか取り戻せない。
@娘
A息子
どちらを取り戻す?」



カウントスタート!!



「5・4」



レオリオが木を丁度いい長さに切って素振りをしてる。(止めないとおばあさん殺すな)



「3・2・1…ぶーー終〜〜了〜〜」



レオリオがおばあさんに棒切れを振り下ろした…はずだった。俺が棒切れ抜き取ったから問題なし。
レオリオの攻撃を防ごうとしたクラピカも驚いてる。



「いつのまに!?クラピカ、レイなぜ止める!?」
「落ち着けレオリオ!!」
「いーーや激昂するね。
手土産にこのババァの素っ首持って会場へ乗り込むぜ。スカした審査員共を全員ぶっとばして説教してやる。
ハンター!?くそくらえだこんな腐れた商売は、なくしちまった方が世のためだ」
「せっかくの合格を棒にふる気か?」
「!?何?」



レオリオの言葉。すっげーツボにはまったんだけど、今笑えねえ。(堪えるのに必死)



「我々は正解したんだよレオリオ。
沈黙!!それが正しい答えなんだ」


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