自己中心的精神病多重人格少年

□第三次試験
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『皆様、大変お待たせいたしました。目的地に到着です。』
「う〜ん…。

 ちっ。もう着いたのかよ



もっと寝かせろや。俺は決まった睡眠時間をとんねーとイライラすんだよ。(睡眠時間、12時間)



「あれ?おはよーレイ(にっこり)」
「!!」



か・わ・い・い!!!!!

俺の血を全て吹かせる気か!!朝からこんな可愛いの見れたらイライラも簡単に吹っ飛ぶさ!



「おはよーゴン!!朝からかっわいいなあ!」
「苦しいよ。目的地に着いたんだね。次はどんな試験内容かな?」
「んー。戦闘とかだったらよかったのになー」



着いたのは空高く聳え立つ何もないタワー。ここで何すんだよ。戦闘だったら喜んでやるぜ!



「ここはトリックタワーとよばれる塔のてっぺんです。ここが三次試験のスタート地点になります。
さて、試験内容ですが試験官の伝言です。

 生きて下まで降りてくること。制限時間は72時間」


第三次試験参加人数、41名

マジですか。
って言っても、どうやってここから降りればいいんだよ。扉も窓もねーじゃん。
……飛び降りろとか?(それだけは勘弁)



「ここから降りるのは自殺行為だな」



俺と同じ考えの人発見。だよな、だよな。
ハンター志望者の中に自殺志願者なんていませんよー。



「普通の人間ならな」
「え!?普通じゃねー奴は皆自殺志願者なのか!!?
「どう聞いたらそうなんだよ!!」



キルアに突っ込まれた。ゴンなんか苦笑してるし。俺って痛い子?



「このくらいのとっかかりがあれば、一流のロッククライマーなら難なくクリア出来るぜ」
「スゲー。ホントに壁つたって降りてってる」
「うわすげ〜」
「もうあんなに降りてる」
「はやいねー」



向こうから何やら変なものが飛んできた。顔のある…鳥?羽根あるし、鳥だよな。

鳥もどきが降りていった男を襲った。壁つたうのは無理だな。(最初からやる気ないけど)



「どうやって下に降りるか。まったく思いつかねー」



上にいる奴らの人数も減ってきてるし。半数以上がもう降りていってることになる。



「ゴン。なにかわか……た?」



ゴンの姿がない!!ついでにキルアとクラピカとレオリオも!(俺一人おいてけぼりー?)
歩いてればいつかわかるかな。



「幸せは〜歩いてこない だ〜から歩いていっくんっだねェ〜♪
1日1歩 3日で3歩 3歩進んで2歩下が」ガコン



ガコン

…………ガコン?



「歌の途中だったのによ」



それでも入口発見。…落ちてるけど。
だがそこは俺。焦らず華麗に着地しましたよ。



「だ〜!!まだ1歩しか下がってねーじゃん!」
「レイ!?」
「歌うたってたのはお前か!!」



こ…この声は!



「ゴーンー!!!どこ行ってたんだよー!俺一人寂しかったんだからなー!!」
「え?だって、探してもレイが見つからなかったからもう行っちゃったのかと思ったんだ」
「……あ〜」



それなら納得だ。
それにしても、なんだこの部屋。



「何すんだ?ここで」
「あ、6人じゃないとこの部屋出れないみたいなんだ」
「ふ〜ん。俺で5人。…あと一人か」



まったく。はやく来いっつの。
タイマーをつけて6人目を待つ。が、来る気配なし。

ガコン!
ドサ

落ちてきたのは見覚えのあるオッサンでした。



「メンドくせーな」



オッサン、トンパだっけ?が6人目。選択肢はねーな。

(俺って運いい?)(ゴンと会えたとこまではいいと思う!)


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