自己中心的精神病多重人格少年

□第四次試験
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「諸君、タワー脱出おめでとう。残る試験は4次試験と最終試験のみ」



あと二つか。ここまでくると気が弛んじまうぜ。(ファイトだ、俺)



「4次試験はゼビル島にて行われる。

 では早速だが、これからクジを引いてもらう」
「クジ……?」
「これで一体何を決めるんだ?」
「狩る者と狩られる者」



狩る者と狩られる者……やっぱり戦闘かぁ。そろそろ危ない状況なんだけどな。



「この中には25枚のナンバーカード、すなわち今残っている諸君らの受験番号が入っている。
今から1枚ずつ引いてもらう」
「ウゲー」



ゴンのためにも一回離れなきゃ。じゃないとゴンを壊しそうだ。



「それではタワーを脱出した順にクジを引いてもらおう」



一番目はヒソカ。ヒソカのターゲット可哀想。俺じゃないことを祈ろう。(あ、あとゴンも)



「全員引き終わったね。
今諸君がそれぞれ何番のカードを引いたのかは全てこの機械に記憶されている。したがって、もうそのカードは各自自由に処分してもらって結構。
それぞれのカードに示された番号の受験生がそれぞれの獲物だ」



俺のは……なんだこれ?星マーク?
あとで聞けばいいか。



「奪うのは獲物のナンバープレート。

自分の獲物となる受験生のナンバープレートは3点。自分自身のナンバープレートも3点。それ以外のナンバープレートは1点。
最終試験に進むために必要な点数は6点。
ゼビル島での滞在期間中に6点分のナンバープレートを集めること」
「一つ聞いてもいい?」
「なんだ?」
「星マークって何?」



試験官に星マークが描かれたカードを見せた。変なカードじゃないように!



「ああ、言うのを忘れていたよ。これは特別なカードだ。

 星マークのカードを引いた406番のナンバープレートは6点」
「マジで!?よっしゃラッキー!!」
「どの受験生も406番のナンバープレートで6点分になる。
幸運か不幸かは自分次第だな」
「……俺、みんなの前で大変ヤバいことを暴露してしまいました。

 不幸だーーーー!!!」



+++++++++++++++++++++++++++++++



『御乗船の皆様第3次試験お疲れさまでした。当船はこれより2時間ほどの予定でゼビル島へ向かいます。
たとえ今年受からなくても気を落とさずに来年また挑戦して下さいねっ』



俺マジ最悪。最後まで穏便に過ごそうと思ったのに。(ハンター試験だから穏便って最初から無理だったけど)
だけど!!

この仕打ちはないだろっっ!!!
俺ずっといい子にしてたのに。神様なんて嫌いだぁぁぁ。



「レイ大丈夫?」
「ゴン…。俺もうストレスで胃に穴あきそう」
「レイなら大丈夫だよ!」
「ゴンは俺の天使だぁぁ!!!チキショー!!」
「何してんだよ?」



あ、キルアだ。そーいえば、ゴンとキルアは誰引いたんだろう。



「何番引いた?」
「……キルアは?」
「ナイショ」



アハ☆
俺が笑うと2人も笑いだした。



「安心ろよ。オレの獲物は405番じゃない」
「オレも99番じゃないよ」
「せーので見せっこするか?」
「「せーの!!」」



キルア→199
ゴン→…………44?



「……マジ?お前クジ運ないなー」
「やっぱり?キルアの…これ、誰の番号だっけ?」
「やっぱしわかんねー?他の奴の番号なんか全部覚えちゃいないもんな。説明聞いてから周り探してみたんだけどさ――もうみんなプレート隠してやんの、せこいよな」



ゴンが微かに震えてる。(そんなゴンもかわいすぎ!)
だけど顔は笑ってる。やっぱ俺の弟なんだよな。こんなとことかソックリ。



「うれしいのか怖いのかどっちなんだ?」
「両方…かな。
これがもしただの決闘だったらオレに勝ち目はなかっただろうけど、プレートを奪えばいいってことなら何か方法があるはず。
今のオレでも…少しはチャンスがある。そう思うとさ怖いけど、やりがいはあるよ」
「……そっか」
「もーー!!ゴンってやっぱ俺の弟だな!!可愛すぎだぜ!
ヒソカがゴンになんかしたら俺がヒソカを殺してあげるからー。俺って人に大切なモン壊されんの一番嫌いなんだよね!」



ま、今ならヒソカはゴンを殺さないと思うけど。もしもの時だよ。



「レイも気をつけろよ?お前、一番狙われやすいんだからな」
「わかってるって!」
「ま、がんばろうぜ。生き残れよ、ゴン、レイ」



がんばって自分のプレート守るか。暴走しそうになったらヒソカにでも止めてもらおう。(つかヒソカにしか止められねえだろ)


(鬼ごっこは昔から得意だぜ!)


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