自己中心的精神病多重人格少年
□面談
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『えーーこれより会長が面談を行います。番号を呼ばれた方は2階の第1応接室までおこし下さい。
受験番号44番の方、44番の方おこし下さい』
「面談…?」
「面談…………らしいな」
え、最終試験ってまさかの面談ですか?バイトの面接みたいに自己アピールっすか!?
個人的に、面談は嫌いだ。てか、あの狭い閉ざされた空間に二人っきりって……危険ですよね〜。
…………………ちょっと待て待て、危険?(後ろを振り返って左右を確認して指さし確認して――)
ゴンが危険じゃねぇかっっ!!!
「面談って保護者同伴してもOK?」
「う〜ん…ダメかな。まだ試験の最中だしね」
「ゴン〜!!何かされそうになったら、いや!自分の半径2メートル入ってきやがったら大声で俺を呼べ!!いいな!?」
「え?なんで…」
「い・い・か・ら!!!」
「…………はい…」
よし、これで少しくらいは危険を回避できるな。(ゴンを危険にさらしてたまるか)
あれ?そういえばさっき呼ばれたのってヒソカだったよな。あいつに中の状況を詳し〜〜く聞かせてもらうか。
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とか俺が考えてる頃。
応接室ではヒソカとあの会長さんが面談をしていた。
「まさかこれが最終試験かい?」
「全く関係がないとは言わんが、まあ参考までにちょいと質問する程度のことじゃよ。
まず、なぜハンターになりたいのかな?」
「別になりたくはないけど資格を持ってると色々便利だから◆例えば人を殺しても免責になる場合が多いしね◇」
つか、ヒソカの理由ってその他考えられねぇよ。(あったとしたら仕事上、必要だったりとか)
「なるほど。では、おぬし以外の9人の中で一番注目しているのは?」
あはは〜………俺じゃありませんよーに。(もう俺のことはほっといてくれ)
「99番◆」
やっ―――ったーーーーーー!!!!今だけ感謝しとくぜ。
「405番と406番も捨てがたいけど一番は彼だね◆いつか手合わせ願いたいなァ◇(レイは自分のこと言われるの嫌いだからねぇ…)くっくっく◆」
「ふむ…。では最後の質問じゃ。9人の中で今一番戦いたくないのは?」
「それは405番……だね◇99番もそうだが…。今はまだ戦いたくない…という意味では405番が一番かな◇
ちなみに、今一番戦ってみたいのはあんたなんだけどね◆」
「ふむ御苦労じゃった。さがってよいぞよ」
「………」
おぉ〜あのヒソカをあしらうとは!面白いじいさんだね。(スキがありすぎてヒソカがやる気なくしたよ)
さて、いちいち書くのも面倒なので……。
53番の答え。
「注目してるのは404番だな。見る限り一番バランスがいい。
44番とは戦いたくないな。正直、戦闘ではかなわないだろう」
キルアの答え。
「ゴンだね。あ、405番のさ同い年だし。
53番とレイかな。戦ってもあんまし面白そうじゃないし。レイは…あいつ見てるとやる気なくすんだよな」
酷い…(泣)
191番の答え。
「44番だな。いやでも目につく。
405番と99番と406番だ。子供と戦うなど考えられぬ」
ギタラクル(イルミ)さんの答え。
「99番。44番」
(俺の)ゴンの答え。
「44番のヒソカが一番気になってる、色々あって。
う〜〜〜ん、99・403・404・406番の4人は選べないや」
294番の答え。
「44番だな。こいつがとにかく一番ヤバイしな。
もちろん44番だ」
クラピカの答え。
「いい意味で405番、悪い意味で44番。
理由があれば誰とでも戦うしなければ誰とも争いたくはない」
レオリオの答え。
「405番だな。恩もあるし合格して欲しいと思うぜ。
そんなわけで405番とは戦いたくねーな。あ、あと406番も」
んで、最後は俺。
「ゴンしかいないだろ〜。その質問、俺に聞く必要あったか?
戦いたくない奴?えっとーやっぱゴンしかいないかな。あ!99・403・404番はゴンの友達だから戦えないね」
ハイ、以上!
でさ、これってマジでなんの面談だったんですか?(ついいつもの調子で答えちゃったよ)
ま〜いっか。さっさとゴンのところに戻って思う存分可愛がらねぇと!アッハッハッハッハ☆
(今思ったけどよ、俺って案外影薄いんだな)(目立つのは嫌いだけど、これはこれで寂しいぜ)
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