自己中心的精神病多重人格少年

□第三次試験
2ページ/7ページ




「これでよし…と」



ゴゴゴ…

扉が出てきた。6人そろうと扉が出てくる仕組みらしい。



「よっしゃ行くぜ!!」
「えらそーにコイツ…」



一つ目の質問。

このドアを ○→開ける ×→開けない



「こんなもん答えは決まってんのにな」
「……(×押しちゃおっかなー)



冗談だよ。

ゴゴゴ…
結果が出て扉オープン。さぁ前に進もうじゃないか!!一つ×がついてたのが気になったが、俺は過去は振り返らない!と思う。



「誰だ!?×のボタン押したのは」
「ああスマンスマン、ハハハ。オレが間違って押しちまった」
「ふざけんじゃねーぜオッサン。アンタ眼がイカれてんのか?」
「悪いって言ってるじゃないか」
「○と×、どうやったら押し間違えんだ!?ああ!?」



はやく進みたい。誰かこいつらどうにかしてくれよ。(人任せです)



「もういいから行こうよ。ちゃんと開いたし」
「いーや良くねーな。こういうことは最初が肝心だぜ。こいつ、絶対わざと×を押しやがったんだぜ!!」
「争ってる時間が惜しい」
「そうそ。
仮にそいつが全部わざと逆らってもさ、オレ達がまとまってりゃいいわけだろ」
「わかったよ行こうぜ」



まったく。質問される度にこんなんじゃ時間が足りなくなるな。



「大丈夫だ、レオリオ」
「あ?」
「こいつのせいで合格出来そうになかったら、

 こいつをなかった存在にすればいい。だろ?」
「「「!!!」」」
「あ、また質問」



どっちに行く? ○→右 ×→左



「扉を出てすぐまた設問かよ」



結果。 ○→4 ×→2



「なんでだよ、フツーこういう時は左だろ?
つーーかオレはこんな場合左じゃねーとなんか落ち着かねーんだよ!」



因みに俺は○。つまり右。



「「左」の方が選びやすいからこそ「右」なんだよ。
試験官が左の法則を知っていたら、左の道により難度の高い課題を設ける可能系が高いからな」
「そういうことだ」
「ケッ。どうせオレ達は単純だよ!!」
「ゴンは違げーよ。レオリオと一緒にすんな」
「〜〜レイ!!」
「逃げるぞ、ゴン!!」



ゴンの手を掴んでレオリオから逃げたはいいけど。



「む!!」
「向こうに行けねー」



変な空間。向こう側にも道があるがいけない。
向こう側の道には布を被った人が数人。なんか、ドキドキ2択クイズ思い出すよな。あの格好とか。



「テスト生が来たぜ。手錠を外してくれ」
『了解』



ガシャン



「やれやれ、ようやく解放されたぜ」



被ってた布をとると現れたのは筋肉ムキムキの男。怖い顔〜。



「我々は審査委員会に雇われた『試練管』である!!ここでお前達は我々6人と戦わなければならない!
勝負は一対一で行い各自一度だけしか戦えない!!順番は自由に決めて結構!!
お前達は多数決、すなわち4勝以上すればここを通過することが出来る!!ルールは極めて単純明快。
戦い方は自由!!引き分けはなし!!片方が負けを認めた場合において残された片方を勝利者とする!!」



戦闘、戦闘〜♪戦闘、銭湯?



「それではこの勝負を受けるか否か!!採決されよ!!
受けるなら○、受けぬなら×を押されよ!!」
「何ィ〜〜また採決かよ!?いちいち時間のムダだぜ。
どうせ合格するためにはこの勝負受けなきゃならねーんだ。全員○押すに決まってんだろ。どっかのマヌケが足並乱さなきゃだがな」
「ヘイヘイ、わかってますよ」



○→6 ×→0
これで決定。



「どうだ満場一致だぜ!!」
「よかろう。こちらの一番手はオレだ!!さぁそちらも選ばれよ!!」
「オレが行こう!」



意外にもその言葉を言ったのはトンパのオッサンだった。雨でも降んのかな。



「戦い方が自由ってことは裏をかえせばなんでもアリ!何を仕掛けてくるかわからんってことだ。
オレが毒見役として相手の出方をうかがおう。さっきのワビもかねてな」



ゴゴゴ…

足元から足場が出てきた。



「戦う者のみ渡られよ!!」
「どうなるか楽しみだな」
「勝負の方法を決めようか。オレは、デスマッチを提案する!!
一方が負けを認めるか、または死ぬかするまで戦う!!」
「いいだろう…………!!その勝負受けた!!」



頑張るねー。デスマッチって言ったら拷問みたいなもん。スパッと殺すんじゃなくて、じわじわと時間をかけて殺す。



「その覚悟見事!それでは勝負!!」
「まいったァーーーー!!!」



………………。



「もしかして『まいった』って言ったの?」
「まさか。『待った』の間違いだろ。」
「…今…なんと?」
「まいった、オレの負けだ」



完璧にまいっただな。う〜ん、これは予想してなかったぜ。


(俺が少し楽しくなる前に終わらせねーとな)


.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ