自己中心的精神病多重人格少年
□第三次試験
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「これでよし…と」
ゴゴゴ…
扉が出てきた。6人そろうと扉が出てくる仕組みらしい。
「よっしゃ行くぜ!!」
「えらそーにコイツ…」
一つ目の質問。
このドアを ○→開ける ×→開けない
「こんなもん答えは決まってんのにな」
「……(×押しちゃおっかなー)」
冗談だよ。
ゴゴゴ…
結果が出て扉オープン。さぁ前に進もうじゃないか!!一つ×がついてたのが気になったが、俺は過去は振り返らない!と思う。
「誰だ!?×のボタン押したのは」
「ああスマンスマン、ハハハ。オレが間違って押しちまった」
「ふざけんじゃねーぜオッサン。アンタ眼がイカれてんのか?」
「悪いって言ってるじゃないか」
「○と×、どうやったら押し間違えんだ!?ああ!?」
はやく進みたい。誰かこいつらどうにかしてくれよ。(人任せです)
「もういいから行こうよ。ちゃんと開いたし」
「いーや良くねーな。こういうことは最初が肝心だぜ。こいつ、絶対わざと×を押しやがったんだぜ!!」
「争ってる時間が惜しい」
「そうそ。
仮にそいつが全部わざと逆らってもさ、オレ達がまとまってりゃいいわけだろ」
「わかったよ行こうぜ」
まったく。質問される度にこんなんじゃ時間が足りなくなるな。
「大丈夫だ、レオリオ」
「あ?」
「こいつのせいで合格出来そうになかったら、
こいつをなかった存在にすればいい。だろ?」
「「「!!!」」」
「あ、また質問」
どっちに行く? ○→右 ×→左
「扉を出てすぐまた設問かよ」
結果。 ○→4 ×→2
「なんでだよ、フツーこういう時は左だろ?
つーーかオレはこんな場合左じゃねーとなんか落ち着かねーんだよ!」
因みに俺は○。つまり右。
「「左」の方が選びやすいからこそ「右」なんだよ。
試験官が左の法則を知っていたら、左の道により難度の高い課題を設ける可能系が高いからな」
「そういうことだ」
「ケッ。どうせオレ達は単純だよ!!」
「ゴンは違げーよ。レオリオと一緒にすんな」
「〜〜レイ!!」
「逃げるぞ、ゴン!!」
ゴンの手を掴んでレオリオから逃げたはいいけど。
「む!!」
「向こうに行けねー」
変な空間。向こう側にも道があるがいけない。
向こう側の道には布を被った人が数人。なんか、ドキドキ2択クイズ思い出すよな。あの格好とか。
「テスト生が来たぜ。手錠を外してくれ」
『了解』
ガシャン
「やれやれ、ようやく解放されたぜ」
被ってた布をとると現れたのは筋肉ムキムキの男。怖い顔〜。
「我々は審査委員会に雇われた『試練管』である!!ここでお前達は我々6人と戦わなければならない!
勝負は一対一で行い各自一度だけしか戦えない!!順番は自由に決めて結構!!
お前達は多数決、すなわち4勝以上すればここを通過することが出来る!!ルールは極めて単純明快。
戦い方は自由!!引き分けはなし!!片方が負けを認めた場合において残された片方を勝利者とする!!」
戦闘、戦闘〜♪戦闘、銭湯?
「それではこの勝負を受けるか否か!!採決されよ!!
受けるなら○、受けぬなら×を押されよ!!」
「何ィ〜〜また採決かよ!?いちいち時間のムダだぜ。
どうせ合格するためにはこの勝負受けなきゃならねーんだ。全員○押すに決まってんだろ。どっかのマヌケが足並乱さなきゃだがな」
「ヘイヘイ、わかってますよ」
○→6 ×→0
これで決定。
「どうだ満場一致だぜ!!」
「よかろう。こちらの一番手はオレだ!!さぁそちらも選ばれよ!!」
「オレが行こう!」
意外にもその言葉を言ったのはトンパのオッサンだった。雨でも降んのかな。
「戦い方が自由ってことは裏をかえせばなんでもアリ!何を仕掛けてくるかわからんってことだ。
オレが毒見役として相手の出方をうかがおう。さっきのワビもかねてな」
ゴゴゴ…
足元から足場が出てきた。
「戦う者のみ渡られよ!!」
「どうなるか楽しみだな」
「勝負の方法を決めようか。オレは、デスマッチを提案する!!
一方が負けを認めるか、または死ぬかするまで戦う!!」
「いいだろう…………!!その勝負受けた!!」
頑張るねー。デスマッチって言ったら拷問みたいなもん。スパッと殺すんじゃなくて、じわじわと時間をかけて殺す。
「その覚悟見事!それでは勝負!!」
「まいったァーーーー!!!」
………………。
「もしかして『まいった』って言ったの?」
「まさか。『待った』の間違いだろ。」
「…今…なんと?」
「まいった、オレの負けだ」
完璧にまいっただな。う〜ん、これは予想してなかったぜ。
(俺が少し楽しくなる前に終わらせねーとな)
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